更年期に入ると高血圧になりやすい?治るの?

健康

更年期、あるいは更年期と思われる年齢になると、高血圧の心配をする人が多いようですが、治るのでしょうか。

若いときは「低血圧だったのに」と思っている人ほど、こうした変化にちょっとショックを受けます。

たしかに、血圧が高くなると心臓病や心筋梗塞などが心配になりますよね。

どうして女性は更年期に入ると血圧が高くなる人が多いのでしょうか、どのような対策を行っていけばよいのでしょうか、高血圧が治るためのヒントをご紹介します。

更年期の高血圧を治す、どれくらいが正常?

更年期は、血圧が上がったり下がったり変動しやすい時期です。では、高血圧とはどのくらいの数値をさすのでしょうか。

国立循環器病研究センターによると、診断基準は 140/90mmHg以上、家庭で計る場合は135/85mmHg以上とされています。

大部分は遺伝によるもの、または環境・生活習慣が原因とされていて、動脈硬化や心臓肥大などのリスクが考えられますが、自覚症状がないことが多いということです。

では、更年期の女性が高血圧になる原因を考えてみましょう。

更年期に増える女性の高血圧の原因

血管が硬くなる

女性ホルモンであるエストロゲンは、子宮だけに留まらず、女性らしい体を作るためにあらゆる働きをしていて、血管の柔軟性に役立つ一酸化窒素を生産しています。エストロゲンが減少することで、生産が減少し柔軟性が低下していくと言われています。

自律神経の乱れ

エストロゲンが減少すると、自律神経が乱れ交感神経が刺激されて高血圧になりやすいとされています。

特に40代、50代は子供や親、家庭問題、仕事の問題などに責任が伴い、ストレスを抱えやすいため、イライラなどが起こり自律神経が乱れる原因となります。

生活習慣の乱れ

エストロゲンのほかに、生活習慣の乱れなどが影響していることがあります。

遺伝

喫煙

過度の飲酒

過度の塩分

肥満

睡眠不足

運動不足

遺伝はどうしようもないのですが、飲酒や喫煙、塩分、運動不足、睡眠不足などは体の機能を低下させます。

例えば、新車のうちはちょっとした点検やメンテナンスで快適に走りますが、部品はだんだんと消耗し、故障しやすくなります。更年期も、部品が消耗し小さな問題が蓄積してくることで、やがて血圧などに表れてくるということです。

更年期の高血圧による症状は?治る?

更年期の高血圧は、どんな症状があげられるでしょうか。その目安となるが

・イライラ、精神的不安定

・ほてり(ホットフラッシュ)

などが高血圧の疑いがあると言われています。自律神経が大きく関係しているからです。こんな症状がある、継続して起こる場合は、一度診察を受けることをおすすめします。

まためまい、頭痛、動悸や心臓の痛みなどがある場合も、血流が関係している可能性があるため、医師に相談しておきましょう。

更年期、高血圧を治す対策

これらの症状がみえ、高血圧と診断された場合は、どのように対応すればよいでしょうか。その場合は、「食事」「運動」「睡眠」の生活習慣を見直していく必要があります。

食事

カリウムや食物繊維は、尿や便の排出を促し、体のほてりを鎮めて血圧を抑えてくれます。野菜、果物、芋類、キノコ類などを取り入れましょう。海藻類もミネラルが含まれているので体によいのですが、摂りすぎには注意してください。

大豆のイソフラボンは、腸の中でエストロゲンに似たような働きをしてくれるので、更年期障害の改善に効果があるとの研究報告があります。納豆や豆腐、味噌など、和食を中心とした食事が有効です。

塩分が気になるという人は、出しや香り、酸味など味のバリエーションを楽しむように心がけるといいですね。

運動

適度に体を動かすことは、脂肪の燃焼だけでなく、気分転換になり、脳の働きが活発になるのでイライラが抑えられます。散歩やサイクリングなど、楽しみながら行いましょう。

睡眠

体を休めることは、内臓の働きの負担を減らします。イライラで眠れないという人も、とりあえず横になって内臓を休ませてあげましょう。

就寝の1時間前にお風呂にゆっくりとつかってから横になると、体が冷えてくる頃に眠気が来るので寝付きがよくなると言われています。

深呼吸、リラックス

イライラしているときやほてりなどを感じているときは、血圧が高くなっている可能性があります。まずは深呼吸を1分行い、気持ちを落ち着けてみましょう。お茶を飲むのもいいですよ。

「血圧が高い!治さなきゃ」でもちょっと待って

高血圧の人も、治すのは時間がかかりますが、改善できますので、できるだけ気持ちを落ち着けて治療に取り組みましょう。

注意が必要なのは、高血圧でない人です。血圧が高いことによるリスクというのは否定しませんが、「高血圧がよくない」と決めつけるのも考えものです。

国立循環器病研究センターによると、高血圧の診断基準は、上は140以上、下は90以上です。ただし、「普通は1回だけの測定で高血圧とはせず、繰り返し測定して判断する」と書かれています。

つまり、血圧がたまたま高かった、低かったではなく、継続した状態を統合して医師が判断します。

そうしないと、血圧を正常値にしようとするよりも「低ければ低いほどよい」と考えがちになるからです。ダイエットと同じように「細ければ細いほどよい」というマインドです。

血液は全身を循環しなければなりません。そのためには血圧が必要です。血圧が低すぎると、体が冷えて血の巡りが悪くなります。血流をコントロールしているのは自律神経なので、血圧が高すぎてもいけませんが、低くても問題を起こす可能性があるのです。

正常なのに下げようとする、特に生活に支障はないのに「低い方がいいから」と血圧を下げようとするのは危険です。

そういうときは自己判断せず、信頼できるかかりつけ医などに相談し、それぞれに合わせたアドバイスを受けるとよいでしょう。

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