例えば、便秘3日で何キロ太るでしょうか。
便秘がちな人の悩み、もちろん私もその1人。3日は当たり前、何とか出てもスッキリしない、いつもお腹がぽっこりしてしまい、やはり見た目も気になります。
「太ってしまう」と考えがちですが、実は便秘は太るわけではありません。それよりも、便秘が続くと、不快感や体調不良、肌荒れなど別の問題が発生するため、きちんと解消する必要があります。
では、お通じはどの程度あるといいのでしょうか、また何日来なくても大丈夫なのでしょうか。参考にしてみてください。
便秘3日目、何キロ増える?

毎日の便の量や回数は、どのくらいが理想なのでしょうか。
1日の量は、だいたい150g~250gで、卵2~4個分の重さ。回数は、24時間内に1~3回くらいであれば正常な状態だそうです。
頻度や量は個人差があり、多い人であれば一度の便の量は300~400グラム。その計算であれば、3日便秘になった場合1~1.2kg増えることになります。
ただ、体重に与える影響はわずかです。単純な話で、便によって体重が1kg増えても、排泄されれば1kg減るだけのこと。
便秘になって太っても、もとに戻しやすいのです。
お腹が張ってポッコリしてしまうことはありますが、腹部に空気やガスが溜まることで、お腹はむくんで見えます。ですが、お腹が膨らみ太ったように見えたとしても、実際には体重が増えてしまったわけではないのです。
便秘3日は許容範囲、理想は1日に1回

便は75%が水分、残りは細菌や粘液、死んだ赤血球、食べ物の残りカスで構成されています。
1日に1回出せることが理想ですが、3日に1回程度なら一般的には「健康」だと考えられているようです。
もちろん、必要ないものはできるだけ排出された方が良いですが、痛みや異常を感じない限り、あまり神経質にならない方が良いようです。
便秘が3日続く人は、何キロの前にこちらをチェック
便秘になりやすい人は、これらのうちいずれかが当てはまります。
・水を十分に飲んでいない
・頻繁に旅行・出張している
・生理前、更年期
・特定の薬を服用
・食事やカロリーの量が日に日に変わる
・過度な食事制限をしている
・運動をしていない
・ストレスを感じている
体重を気にするまえに、生活習慣を見直す必要があります。心と体の調整ができることで、快調になるようです。
便秘3日を改善!腸内環境をよくするためには

腸内には、様々な菌が住んでいます。善玉菌と悪玉菌、日和見菌(ひよりみきん)、外から入り込む病原菌など、あわせて600兆個ほどと言われています。
通常は、善玉菌と悪玉菌が戦っています。善玉菌はオリゴ糖や食物繊維などを栄養にしています。強くなると便秘や下痢、風邪やほかの病気から体を守ってくれます。
反対に悪玉菌が増えると、便秘、下痢、疲労、風邪などの症状を引き起こします。
やっかいなのが日和見菌で、毎日善玉菌と悪玉菌の戦いを見て、強い方に見方する性質を持っています。病原性はないのですが、見方につけないと便秘になってしまいます。
善玉菌を増やすための対策
1.食物繊維をとる

毎日食物繊維をとるようにすると、善玉菌が増えて排便を促してくれます。
厚生労働省食事摂取基準によると、成人男性は1日に20g以上(70歳以上は19g以上)、成人女性は1日に18g以上(70歳以上は17g以上)がすすめられています。
食物繊維は、穀類、野菜、豆類、キノコ、果物、海藻などがあり、このうち1つは毎日取り入れましょう。
100g中に含まれる食物繊維の量
ごぼう | 5.7g |
ブロッコリー | 4.4g |
大根 | 4.0g |
ほうれん草 | 2.8g |
ライ麦パン | 3.6g |
五穀 | 4.2g |
いんげんまめ | 12.0g |
あずき(ゆで) | 6.2g |
納豆 | 4.4g |
きくらげ | 57.4g |
しいたけ(乾し) | 38.0g |
えのきたけ 生 | 3.5g |
こんにゃく | 3.0g |
食物繊維は満腹感もあり、定期的に摂取するとお腹の張りやガス、下痢、食欲の低下などにつながることが報告されています。
ただし、とりすぎは注意。女性なら1日あたり30g以下です。食物繊維は、ほかの必要な栄養の吸収を妨げ、一緒に腸に運んでしまうからです。
2,水分を十分にとる

お水やお茶だけでなく、食事でも汁物など水分を多くとるようにしましょう。便の7~8割は水分なので、十分な水分を補給しないと便は硬くなってしまいます。
3.運動をする
適度な運動は、体の消化を助け腸内環境も良くなります。激しい運動でなくて良いので、ストレッチをする、早歩きする、腰をゆらすなど10~15分程度の動きだけでも効果はあります。
特に座り仕事の方は、こまめに動くようにしましょう。体を冷やさないことも大切です。
4.過度な食事制限はしない

食事の量を極端に減らすことによって、十分な栄養素が行き渡らないため、便も作られにくくなります。また油を控えすぎると、腸を滑る潤滑油が不足し便秘に。
忙しいからと朝食や昼食を抜かず、きちんと3食食事をとりましょう。
ヨーグルトや納豆、みそなどの発酵食品は、カロリーも低めで善玉菌を増やしてくれますので、便秘がちな人は積極的にとりましょう。
5.睡眠を十分にとる
体は寝ている間に働きます。質の良い睡眠により、腸が働きやすくなります。夜更かしをせずに、ゆっくりと睡眠時間をとりましょう。
便秘を解消するマッサージ
時間がない方は、お風呂につかりながらお腹をさすってあげましょう。始めはおへそ周りを軽くなでるように、次に脇腹を上から下へ優しくもみほぐしてあげます。
腸が、お腹に四角く収まっていると想像してみてください。四隅は便が滞りやすい場所なので、刺激してあげることで便が出やすくなります。

ただし、あくまでも優しく行ってください。強く押しても便は押し出されるわけではありません。あくまでも腸の働きをサポートするつもりで行いましょう。
何キロ?太る原因は便秘でなく女性ホルモン

生理前に太るのは、むくみが考えられます。女性は子供を育てる体の構造のため、生理前になると女性ホルモンが水分をかき集めて蓄えようとします。
その水分を蓄えることから1~2kgの増加することがあります。
また、この時期に女性ホルモンが働くため、エネルギーを必要として食べ過ぎてしまうことなどが考えられます。
女性は体の変化が激しいので、体調管理が難しいですが、よく寝て、よく食べて、よく動くことを心がけてくださね。
出にくいという人は、食物繊維の入っているサプリや代謝を促すお茶などを試してみましょう。痛みや不快感、便秘が長続きするときは、1人で悩まずに医師に相談してくださいね。
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