かかと落としをご存じですか?テレビでもやっていたので知っている方も多いですよね。
でも、かかと落としのやり過ぎは良くないのでしょうか。
かかと落としは、1日にたくさんやるよりも、毎日継続的に行うことの方が大切です。
骨の形成には一定の期間が必要で、痛みの出ない程度に実施するのがベスト。それでは、かかと落としの効果とやり方を見ていきましょう。
そもそも、かかと落としとは?
かかと落としは、立った状態でつま先立ち、ストンとかかとを落とすという運動の1つです。かかとの骨に負荷をかけることで、骨を作る細胞が活発になり、丈夫な骨の形成に役立ちます。
骨は、絶えず新しい骨に作り変えています。たくさん歩く、使うことで骨代謝が促進され、骨密度がアップ。骨粗鬆症などの予防につながります。
また、ほかにも体に良い様々な効果があることが分かっています。
・骨密度アップ
・血管炎症、動脈硬化、認知症などの防止
・血圧・血糖値が下がる
・男性ホルモン(テストステロン)の増加
ついついやり過ぎちゃう!かかと落としで代謝がアップ!

骨ホルモンの量が少ない人は、血糖値が高い傾向にあることが分かっています。
骨に衝撃を与えると、「骨ホルモン」というタンパク質が分泌されます。このタンパク質がインスリンの分泌を促し、血糖値を下げる効果があることが研究で分かってきました。
血糖値は、「血液中にどれくらい糖が含まれているか」ということです。血糖値が高過ぎても低過ぎても良くありませんが、糖尿病、動脈硬化などの病気のリスクを軽減してくれます。
男性ホルモンであるテストステロンは、女性も少量持っています。これが分泌されると、前向き思考やチャレンジ精神を養うことができるそうです。
かかと落としで注意が必要なとき
やり方は、まずまっすぐに立ちます。慣れていない方、足腰の弱い方はテーブルや椅子の背もたれなどに手を添えて、転ばないようにします。
足は肩幅に、背筋をきちんと伸ばしましょう。かかとを浮かせて、つま先立ちになります。そして、かかとをストンと床に落とします。これを繰り返します。靴を履いている状態でもOKです。
まずは1日50回、1か月行いましょう。ヒザ痛、腰痛、股関節痛などがある方は、試してみて痛みが出たら中断してください。
かかと落としのやり過ぎはNG?
かかと落としは、むやみにやる必要はないようです。
というのも、骨の形成には1か月くらいかかります。2週間くらいで古い骨が壊され、2週間くらいで新しい骨が形成されていきます。
古い骨が壊されている間は、骨がもろくなってデリケートな期間があります。その間にやり過ぎて疲労が重なると、負担となり骨の形成に逆効果となってしまいます。
まずは、1日50回を1か月は続けてみましょう。その間も、疲れがひどいときは回数を減らすか、中断してください。
がんばり過ぎても、骨をすぐに作り直してくれる分けではありません。とにかく継続することが大切。テレビを見ながらなど気が向いたときに気楽に始めてみてください。
かかと落としだけでなく、食べものに注意

骨の形成を助けるために、食事にも注意しましょう。カルシウムの吸収を助けるビタミンDや骨密度の低下を防ぐタンパク質などが有効です。
骨粗鬆症などを予防するためのカルシウム摂取量は、1日700~800mgが推奨されています。骨をサポートする栄養素の例を紹介します。
カルシウム
牛乳・乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、チンゲン菜、大豆製品など
ビタミンD
サケ、鰻、サンマ、メカジキ、イサキ、カレイ、しいたけ、キクラゲ、卵など
ビタミンK
納豆、ほうれん草、小松菜、ニラ、ブロッコリー、サニーレタス、キャベツなど
かかと落としをやり過ぎないための補助運動は?
どの年代でも手軽に無理なくできますが、高齢者の方は無理をしないように行いましょう。
もしこの運動ができないときは、のんびりで良いのでウォーキング、壁に手をついて前足を出し、ふくらはぎやアキレス腱を伸ばす運動をしてみましょう。その場合、ゆっくりと30秒ずつ、左右交互に行ってください。
40代、50代の人は無理なくできますので、積極的に取り入れてみてください。血液の流れが促進され、代謝が促されると、血圧の低下や体重が落ちたなどの嬉しい副作用を経験した人もいるようです。
手軽にできるので、私も2か月ほど続けています。健康なので効果は良く分かりませんが、骨太を目指してがんばろうと思います。
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