末端冷え性?男性の「冷え」は漢方ではほかの症状も

健康

漢方では、男性特有の冷え性も鑑別して薬を処方しています。

寒い季節になると、冷えを訴える女性は8割にも上るそうですが、実は男性も増えています。女性のように末端が冷える人もいますが、少し特徴が異なるようです。

「最近下痢が続いている」「足腰がだるい」などの理由でかかりつけの医者に相談しても、いまいち原因がはっきりしない、薬を処方されても一時的でしかないという人は、漢方医に相談するのもよいですね。

男性の冷え性はどんなものがあるのか、どう対処すればよいのか、考えていきましょう。

漢方も注目!男性の冷え性は割と多い

冷え性は、何らかの理由で自律神経が乱れ、血液が末端まで循環せず、その部分だけが温まらないという状態を指します。血流を促し熱を発するのは主に筋肉の動きなので、筋肉量の少ない女性が冷え性になりやすい傾向にあるとされています。

また女性は、月経の影響もあり、血液が不足したり滞ったりすることがあります。

ところが、近年では男性も増加し、冷え性の男性は全体の3割とも言われています。

男性は体質よりも、加齢や男性ホルモンの減少による機能低下、若い人の場合は運動不足による筋力低下、ストレス、生活習慣病などが挙げられます。

末端冷え性の場合は、血液循環の悪さがあげられます。手足の冷えのほかに、腹痛やのぼせなどを起こす人もいます。

漢方・男性の冷え性は女性の末端冷え性とは異なる

冷えで生じる症状では、男性の場合、女性の冷え性とは異なることが多いようです。

というのも、男性は「冷え」を感じにくいのです。それは、内臓が冷えているケースが多いからだといいます。そのため冷え性と気づかずにほかの疾患となって現れるようです。

例えばお腹が冷える場合、女性は生理不順、生理痛などを起こしやすく、男性の場合は、原因不明の食欲不振や下痢などの症状として表れます。

漢方では「腎虚(じんきょ)」と呼ばれています。「活力」「生命力」などの意味合いです。ほかにもいろいろな症状があります。

めまい

耳鳴り

だるさ

寝汗、ほてり

食欲不振、下痢

トイレが近い、尿漏れ

虚弱、精力減退

脱毛

視力低下

これらがまさか「冷え性」から来ているとは思えませんよね。原因が分からないため、症状が長引いてしまうことが少なくないようです。

漢方医、男性の冷え性をどう診る

実は、西洋医学では「冷え性」を病気とはみなしていません。発生する症状に対して診察を行います。

一方漢方医学では、「冷え性」を病原としてとらえ、冷えの部位や原因などを観察し、それらに効果的とされる薬を処方します。

漢方医学には「気・血・水(き・けつ・すい)」という概念があります。「気」は呼吸や運動などの生命エネルギー、「血」は栄養である血液、「水」は労は物を排出し体内のバランスを維持する水分です。

これらをベースとして、様々な角度から問題を抽出し、治療を考えていきます。

男性冷え性の症状と漢方が考える対策

末端冷え性、むくみなどの場合は、筋力をつけてエネルギー代謝を上げることが大切です。

全身が冷える感じのある人は、胃腸の弱い人に多く見られます。お腹が張っている場合もあります。新陳代謝が低下して熱を発生する力がないので、こちらも筋力アップなどが必要です。

下半身は冷え性なのに、上半身が汗ばむ、顔が火照る人は、顔の赤み、便秘、イライラなどを引き起こしています。バランスのよい食事とリラックスが必要です。

冷えやのぼせが両方ある人は、心身症、神経症、ストレスなどで不眠を抱えているケースが多いようです。こちらもストレスを取り除くことが大切です。

男性向け、冷え性の漢方薬処方

男性に使われることが多い漢方薬は、たくさんあります。

冷え性によいとされているのは、「八味地黄丸(ハチミジオウガン)」、「牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)」、「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」、「葛根湯(カッコントウ)」、「麻黄湯(マオウトウ)」などがあげられています。

漢方医によっても診察や薬のブレンドなどはかなり異なるようです。

いずれにせよ、冷え性というのは突然できるものではなく、長い時間をかけて発症に至るものなので、西洋医学にせよ東洋医学にせよ、治療の回復には時間がかかります。

末端冷え性やその他、漢方以外に男性ができる予防法

ほかにも様々な症状がありますが、少しずつ体を改善していくためには、日常生活や習慣を見直す必要があります。いくら漢方薬を飲んでいても、3食すべて外食だったり、仕事のストレスが溜まっていたら何の効果もありません。

生活でできることをあげていきます。

バランスのよい食事

入浴や足湯で体を温める

締め付けすぎない服装/靴下の重ね履き、温かいインナーなどの着用

適度な運動

室内を暖めすぎない/冷やしすぎない

漢方薬は、体の機能を改善するためのサポートとして有効です。あとは、ストレスをなくせといっても無理ですから、できることから少しずつ改善していきましょう。

末端冷え性の人は、ウォーキングや軽いストレッチを始めてみる、いつもより5分入浴時間をのばしてみるという方法があります。

汗ばむ人は、自律神経が働いている可能性があるので、入浴や睡眠などで心身を休めましょう。

不眠の人は、眠れなくても体を横たえているだけで内臓にはかなりの負担軽減になります。無理に眠ろうとするのではなく、体をいたわるつもりで横になるといいですよ。リラックスしていきましょう。

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