リンパ浮腫の始まりにはサインがあるの?早めの対処で解消しよう

健康

リンパ浮腫(りんぱふしゅ)は、どのようなもので、始まりのサインはあるのでしょうか。

リンパ浮腫とは、リンパ液がたまってむくんだ状態です。女性特有の病気に関連して起こるものが多く、関節が曲げられなくなったり、重くなったりして生活にも支障が出るため、ただの「むくみ」と侮れるものではありません。

むくみに悩まされている女性は少なくないので、どのようにして起こるものか心配になりますよね。

特殊なケースとはいえ、女性にとってむくみやリンパは知っておきたいところ。また手術をされた人も、快復後に発生させないように知識を身につけておきましょう。

リンパ浮腫の始まり、原因は2つ

リンパ浮腫の原因は、2つあるようです。

1先天性のもの、または原因不明の特発性リンパ浮腫

2がん治療、放射線治療、外傷治療などの後遺症として二次的に発生するリンパ浮腫

私たちの体には、皮膚の下に「リンパ管」という管があります。毛細血管の穴から漏れ出した液体が、再び毛細血管に取り込まれるのですが、集約されなかった液がリンパ管へ移されます。ここでタンパク質や白血球などを運びんでいます。

リンパ管には、体のポイントごとに小さなタンクがあり、これを「リンパ節」といいます。2~3mmくらいの大きさで、全身に600個くらいあるとされています。ここで白血球が細菌などをやっつけたり、食べたりして毒や最近が体に循環するのを防いでくれています。

実は、リンパ節が手術によって取り除かれる、放射線治療によってリンパの流れが停滞されることでむくみが発生し、リンパ浮腫が発生してしまうのです。

リンパ浮腫の始まりと見つけ方のポイント

リンパ浮腫が始まるサインがあるかどうか、見つけるのは難しいようです。治療直後になる人もいれば、10年以上たってからなる人もいます。原因がつかみにくいのが現状のようです。

婦人科系のガン手術をした人に見られる、リンパ浮腫の特徴は、主に大腿部の片方に起こることが多いとされています。まれに両側に発生することもあり、決まりはありません。

リンパ浮腫の疑いがある場合、むくみや体の動きに違和感があるときは、まず皮膚をつまんで左右の厚みの違いを確かめてみましょう。

または、腕や脚などむくみの出る部分の太さを、定期的に測っておくのもリンパ浮腫の始まりを発見する目安になります。太さに違いがあり、むくみの状態が続くときは診察を受けましょう。

手術によるリンパ浮腫でむくみが出始める場所

手術でリンパ節が切除された場合、部位によってむくみの影響を受けるところは異なります。手術によってどこがむくみやすくなるのか、知っておくことである程度の目安になります。

わきの下のリンパ節を切除した場合(乳がんなど) 

切除した側の腕、胸、背中、わきの下

おなかや脚のつけ根のリンパ節を切除した場合(子宮ガン、卵巣ガン、筆尿器系ガンなど) 

切除した側の脚または両脚、おなかの下側、陰部

放射線治療をした場合

治療した近くの場所

リンパ浮腫、自分でできる始めのケア

リンパ浮腫と診断されると、「スキンケア」「弾性ストッキング」などの治療が行われます。その中で注意しておきたいポイントを解説します。

スキンケア

皮膚は、紫外線やホコリ、細菌などから守るバリア機能のほかに、汗によって温度調節や老廃物を排出する作用があります。

リンパ浮腫でむくみが生じると、水分のバランスが乱れこれらの機能が低下します。機能が低下することで、雑菌やアレルゲンが侵入しやすくなります。

細菌感染で起こりやすいのが「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」というものです。リンパ液はタンパク質が豊富で、細菌にとってはごちそうになるため、侵入されると増殖し、リンパ浮腫を悪化させ、皮膚も硬くなってしまいます。

乾燥を防ぎバリア機能を高めるため、入浴後にはクリームやローションで肌を潤う必要があります。リンパ浮腫は早めの対処が求められるので、普段からボディケアを習慣にしておくとよいようです。またボディケアによって、むくみにも気づきやすくなります。

クリームなどの浸透を高めるためには、お風呂できちんと体を洗い、清潔に保つ必要があります。ゴシゴシ洗いをすると乾燥につながるので、皮膚に近い弱酸性の石けんで優しく洗いましょう。

弾性スリーブ・ストッキング

これは、圧迫により皮下組織の圧力を高めて、毛細血管からの液漏れ、リンパ管にリンパ液が溜まるのを防ぐ効果があります。

診察を受けると、スリーブ、ストッキング、訪タイなど、個々に圧迫の程度や方法をアドバイスしてくれます。

着衣は、圧迫の状態によって食い込みが生じることがあります。リンパ浮腫に悩まされている人で、「ストッキングが合わない」という人も少なくありません。

網目などに沿っていないなど、上手くつけていないと買い換えても同じことが発生するので、上手く着用できるように気をつけながら履くようにしてみましょう。

体重管理などの日常生活の注意

体重増加は、足のむくみなどに影響します。できるだけバランスのよい食事と、適度な運動を心がけましょう。

リンパ浮腫の始まりを疑ったら、医師に相談しよう

手術の影響によるむくみには、できるだけ早く担当の医師に相談し、専門のリンパ浮腫外来などを受診しましょう。

近年はリンパ浮腫の手術もありますが、基本的にはスキンケア、手で行う医療マッサージである用手的(ようしゅてき)リンパドレナージ、弾性包帯や弾性着衣による圧迫療法、弾性着衣などで圧迫した状態での運動を組み合わせた治療などを受けます。

医療機関によっても方法は異なりますが、10日~2週間の入院による集中治療も行われています。

また、リンパ浮腫を改善するためには、無理をしないことが大切です。過剰に気にするとストレスになり、悪化する可能性もあります。まずは落ち着いて深呼吸をし、ウォーキングなどを取り入れてみましょう。

あなたの体は、あなたの心がけ次第で改善、回復できます。頑張りましょう!

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