ずっと疑問に思っていたのですが、白髪の少ない人の特徴ってあるのでしょうか。年齢を重ねても、白髪がない人は実際にいます。
実は、私には3つ上の姉がおります。同じ姉妹でも髪質は違い、私は白髪に悩み、彼女は真っ黒。私と同じように育ち、特に違いが分かる特徴は感じられません。
よく白髪になると、「年だから仕方がない」とか言われますが、本当に年齢は関係があるのでしょうか。違いは何なのか、調べてみました。
白髪の少ない人、特徴ではなく「遺伝」
結論から言うと、遺伝によるところが大きいのではと考えられます。
確かに35歳を過ぎた頃から、体の機能低下により白髪が増える傾向にあるとされており、加齢による白髪の増加は否定できません。
ほかにも食生活やストレスなどが考えられますが、これは年齢に関係なく若い人にも該当します。白髪が出る要因にはなっても、白髪が出ない人の決定的な解明にはなりません。
やはり加齢よりも「体質」、つまり遺伝の要素が大きいと思われます。
私たちの場合、同じ姉妹でも私は母親の髪を受け継ぎ、姉は父方の祖母の髪に似ているということで落ち着いています。
髪の性質と特徴は?白髪の少ない人になるために
ただ、白髪をできにくくする、または白髪の進行を抑えることは不可能ではないようです。どのようなことに気をつけるべきか、見ていきましょう。
まず、髪について理解しておきましょう。髪は、常に生まれ変わりを繰り返しています。

髪の根っこの部分には、髪が生えるための「毛母細胞」というものがあります。髪の赤ちゃんのようなものです。これが毛細血管から栄養を取り込んで成長し、表皮へと現れてきます。
髪というのは、もともと無色透明です。毛母細胞の中に「メラノサイト」と呼ばれる色を形成する細胞があって、ここでアミノ酸がメラニンを作り出し、色がつくという仕組みになっています。
このメラノサイトの機能が低下すると、白髪となってしまうというわけです。
白髪の少ない人の特徴は、メラノサイト機能にあった
ということは、メラノサイトが活発になれば、白髪ができにくくなるということ。そのためには何か対策を取ることは可能でしょうか。メラノサイト機能を低下させないための対策が必要となります。
それには、食生活の見直しから行いましょう。白髪を出さないための最重要部分です。
①糖分の取り過ぎに注意
老化現象の1つ、AGE(終末糖化産物)というものがあります。これは体内で作られるものと、食べ物で作られているものと2種類あります。
体内で作られるAGEは、体の細胞や組織のタンパク質に糖が結びつき、体温で熱せられて「糖化」される現象です。
濃度が下がれば元のタンパク質に戻りますが、ある程度の期間蓄積されると、毒性を持ちお肌のシミ、しわの原因になったり、体の健康にも影響を及ぼしたりします。
食べ物から入るAGEもあります。タンパク質と糖分が加熱されてできる料理がありますね。例えばケーキやクッキーなどは、小麦粉をベースに卵、牛乳、砂糖が加わり加熱することで糖化されます。
一部は消化するときに分解されますが、食べ過ぎると体内に蓄積されていきます。甘いもの、お菓子が好きな人は要注意です。
②活性酸素を抑える
酸素は、人の体になくてはならないものですが、体内で過剰になると「酸化」を引き起こし、細胞などを傷つけ老化の原因となります。
鉄のポールなどを空気にさらしたまま放置すると、さびてしまいますよね。その現象が体内でも起こってしまうということです。
呼吸や紫外線などによって体内に発生するもので、また体に必要でもあります。理解する程度にとどめ、あまり心配しないようにしましょう。過剰発生を防止するために、食べ物で調整します。
③ビタミン・鉄分の摂取

活性酸素を中和するのが、ビタミンC、ビタミンEです。果物、野菜、オリーブオイル、ワインなどがあります。抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂取することで、老化を防ぎ白髪の増加を抑えます。
また、豚肉などに含まれるビタミンB群は、髪を形成するタンパク質の分解や合成に必須の成分。白髪や薄毛を防ぐ効果があります。
そして、鉄分の補給も大切。鉄は血液中のヘモグロビンの成分の1つで、体内にある組織に酸素を供給しています。鉄が不足すると、酸素や栄養が行き渡らなくなります。
栄養は臓器部分から供給され、頭や足先は後回しにされてしまいます。その結果、頭皮の毛細血管への供給不足でメラノサイトの機能が低下し、白髪になりやすくなるということです。
④正しいケア
ヘアケアも見直して見ましょう。頭皮は、皮脂分泌も多く汚れやホコリ、紫外線を受けやすいため、皮脂つまりや雑菌の繁殖が起こりやすい場所です。
頭皮のバリア機能が低下すると、毛根が刺激を受けやすくなってしまいます。メラノサイトに異常が起こり、メラニンが作れなくなってしまうことがあります。
シャンプーするときは、爪を立てないように優しく頭皮を洗うように心がけましょう。汚れや雑菌を落とすことは大切ですが、洗いすぎにも注意です。
白髪染めを使っている人は、頭皮への刺激にならないものを使用しましょう。気になる人は、美容院に相談してみてください。
髪のプロですから、シャンプーの仕方やお手入れ、白髪染めなどご自身に合わせたヘアケアをアドバイスしてくれると思います。
⑤マッサージをする

頭皮をマッサージすると血行が促されるので有効です。その中で実践しやすいのが「ヘッドスパ」です。
お風呂で体が温まったとき、シャンプーしているときなど、頭のてっぺんから耳の後ろ、首から肩のラインなどを中心にマッサージを行います。力を入れすぎないように注意してくださいね。
頭皮へ血流が促進され、リンパの流れもよくなって白髪が抑制されます。美容院や専門のサロンで施術をしてもらうのもいいですね。とっても気持ちいいですよ。
私もシャンプーのとき、頭皮をマッサージするようにしています。食べ物に毎日気をつけるのは大変ですが、マッサージはいつでも手軽にできますし、血行を促してくれるので効果があります。
⑥規則正しい生活
食べ物の過剰摂取、過剰なダイエット、タバコ、アルコールなどの刺激物、睡眠不足なども、メラノサイトの機能に影響しているようです。
白髪は、一度白髪になってしまうと黒くなることはありません。次に生え替わるのにはかなり時間がかかりますが、新しく生まれる髪が黒くなるように、普段の生活を見直しましょう。
白髪の少ない人の生活と、習慣
白髪のケアは今日明日にでも何とかなるものではありませんが、白髪ができやすい人は、対策が必要です。
私も姉も甘いものが好きです。私の方が控えなければいけないというのはズルい気もしますが、体質だと考えて受け入れるしかないようです。チラホラしてきた人は、今から食生活を改善していきましょう。
個人的に、目に見えて効果があるのはマッサージだと思います。ただ、ストレスが溜まってしまうと、やっぱり白髪が増えますね。
タバコもアルコールもお菓子も、あれもこれもダメとしてしまうと、かえってストレスになってしまいメラノサイトには良い影響を与えません。
まずは長期的な視点でゆるく始めてみましょう。私もティラミスやチョコレートをちょっと控えるようにします。
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